日本人はなぜ決断が苦手なのか?3つの明らかな理由は〇〇〇。

決断が明らかに遅い日本人
日本人が世界的にも決断がとっても遅いって聞いたことはありますか?
ビジネスの世界だと、外国人と打ち合わせをするものの、その後の決断が何か月もかかり(上層部までの稟議を上げるなど)、その間に、話が打ち切られてしまうなどよく聴く話です。
実際にメディアでも
頻繁に取り上げられる話題です。
理由❶極度の合意主義
日本は、世界では極度の合意主義って知ってましたか?
INSEADのエリン・メイヤー教授の有名なキャリアカルチャーマップによれば、日本は主要国の中でも、合意主義で100点満点です!
合意をしないと次に進まない、こんな文化なので、自分の意思で意思決定するなど、怖いし、未経験だという方が多いのではないでしょうか。
また、これは会社の中の話ではなく、家族の意見を聞く、年長者の意見を聞く、先輩の意見を聞くという文化で育ってきた日本人が、意思決定を自分の意志で貫く経験は圧倒的に少ないでしょう。
理由❷学校教育
例えば、所属していた小学校・中学校でキャリアカウンセラーっておりましたか?世界では、比較的早い段階から、小学校・中学校にキャリアカウンセラーが常駐するのは、当たり前の光景です。小さいうちからどんな職業になりたいのか、自分で考える能力をはぐくんでいるわけです。
教師がキャリア教育まで担当する、日本の学校は世界でも特殊<将来の職業について考えさせるキャリア教育は専門のカウンセラーが担当するのが世界...www.newsweekjapan.jp
日本では、上記の記事の通り、担任教師が一応キャリア教育を担当することになりますが、通常の授業をこなしたり、部活動の担任をしていて、キャリア教育どころではありません。キャリアカウンセラーが所属する学校(15歳生徒)の比率は、79か国中堂々の最下位です!
ノルウェー98.6%
スウェーデン98.4%
シンガポール91.8%
アメリカ82.3%
ドイツ81.9%
韓国67.2%
フィリピン49.8%
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日本 4.4% (79か国中79位)
これでは、キャリアの決断や、自分の意思で行動する力が弱くなるのも仕方ないですよね。
理由❸キャリア観・宗教観
日本人は世界での類を見ない、国民の大半がほぼ無宗教の国です。
通常、世界では、何らかの宗教を持っている方が多いです。よって、死生観というものを持っていて、それ故に、キャリア観(自分はどうしたい)を持っています。イスラムの国では、入国する際に「宗教」を記入する欄があるぐらい、当たり前の話です。
アメリカのギャラップ社が2006年から08年にかけて行った世論調査では、
日本人のなかで信仰を持っている人間は25%で、対象となった世界143カ国のうち136位という結果が出た。
宗教、死生観という話をすると日本人はポカン( ゚д゚)としてしまいます。宗教を持つべきだとかという話ではないまでの、それゆえに人生全体を考えられないという現象は間違いなく起きているのだと思います。
上記が全てではありませんが、いずれにせよ、日本人は決断(特にキャリアの決断)が遅いのは、間違いないでしょう。
しかし、先が見えない時代、やりたいように「今」決断することも大事ですよね。