日本人が強みが答えられない理由と特徴
「貴方の強みを5つ挙げてもらえますか?」 ー

こんな質問を面接や、相手から言われたときに、さっと答えられますか?
「2つ、3つなら答えられるけど・・5つは無理です」
「全く、真っ白になって思い浮かばない・・」
日本で日本人に急に問うと答えられない人が多いと思います。実は、欧米などで同じ質問をすると、結構スラスラと言える方が多いです。時に、5つどころか7つも8つも挙げてくる人もいます。
目次
- 日本人が強みが答えられない理由
- 日本人の強みの特徴
- 「響く強みが言えないとまずい」理由
- では、どう響く強みを発掘し、面接で言えるようにするのか
日本人が強みが答えられない理由

なぜ、日本人は答えられないのか?その理由は2つありそうです。
理由1:年功序列、終身雇用の元、「強み」を考える必要がなかった
理由2:転職市場でも、「強み」より人間性が重視されてきた
理由1でいうと、会社に入ってしまえば、会社の人事計画の元、自動的にキャリアが決まっていくので、強みを考えることが無かったことが挙げられるでしょう。
理由2で言うと、転職が一般的になったとはいえ、採用面接では、強みは参考程度に聞かれて、何となく人間性の相性で決まっていることが多い理由が挙げられるでしょう。
上記による、「日本人は圧倒的に強みを考えることが苦手」だと言えるでしょう。
日本人の強みの特徴

また、強みを敢えて言える人も、日本人には特徴的なのは「人間力」を多く語る方が多いという事です。例えば、強みを仮に5つ挙げてくださいといっても、「コミュニケーション力」「忍耐力」「企画力」「達成力」「好奇心」など人間性だけを挙げる方が多いのです。
これは、海外と比較してもかなり稀です。海外では、感覚的ではありますが、5つ強みを挙げるなら、半分はテクニカルスキルになります。つまり、マーケティングの戦略スキルや、ITのスキルなど、実践的なものがはいります。
なぜ、日本人の強みの特徴がほぼ「人間性」になるのかの理由も2点ありそうです。
理由1:終身雇用の時代は、専門性より、いかに「仲良く」会社で過ごせるかの人間性が重視された
理由2:個人プレーより、チームプレーという日本人らしいポリシーから、特に協業スキル系のアピール度が高かった
「響く強みが言えないとまずい」理由

別に、強みが言えなくても、強みが仮に人間性中心でもいいじゃないか?と思われるかもしれません。しかし、これは大きな間違いです。今日本は、大きな転換期にいます!
まずい理由1:JOB型時代に突入した
まずい理由2:即戦力が求められる時代になった
まずい理由3:外資系の数が増えている
まずい理由の1つ目と2つ目ののJOB型、即戦力はご存じの通り、一人一人のジョブ範囲の明確化と成果が問われる時代に突入しました。この時代では、
「貴方の強みは何か?この仕事で発揮できるのか?」
が大事な時代です。
「強みは曖昧ですが、人間性だけは良いです!」というアピールは通りにくくなっています。
理由3の外資系の数が増えているもご存じの通り、昨今日本の製造業中心に外資系が買収するという事案が増えています。日本人的な価値観で仕事ができる時代はもう終わっていくでしょう。
では、どう響く強みを発掘し、面接で言えるようにするのか
おすすめは専門家と一緒に「強み」を今一度、整理し、5つぐらいは、根拠とともに言えるようにしていくこと。そして、実際に面接があるのであれば、一回模擬面接で「強み」だけでも述べられるようにしておくこと。が挙げられるでしょう。